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共同通信
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【ワシントン共同】バイデン米政権が今週にも中国への先端半導体規制強化を発表する方向で調整していることが分かった。複数の関係者が7日明らかにした。連携する日本やオランダの規制内容に足並みをそろえるとともに、人工知能(AI)向け半導体を巡る既存規制の抜け穴を防ぐ狙いがある。関係各国にも既に伝達したもようだ。
ロイター通信によると、米政権は中国へも規制強化方針を通知した。バイデン大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談を11月に米サンフランシスコで実施する方向で調整しており、対立をあおらないよう配慮したとみられる。中国側の反応は明らかになっておらず、規制強化の発表を首脳会談後に遅らせる可能性も残る。
米国は昨年10月7日に半導体に関する新たな輸出管理規則を発表。それから1年が経過し、対象を更新する方針だ。日本やオランダが規制した製造装置で、米国の規制に含まれていない品目を盛り込み、AI半導体のより性能の低い製品にも網を広げる。
米国の対中半導体規制は軍事転用を防ぐ安全保障上の目的がある。