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共同通信
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1966年の静岡県清水市(現静岡市)の一家4人殺害事件で死刑確定後、裁判のやり直しが決まった袴田巌さん(87)の姉ひで子さん(90)は8日、名古屋市で講演し「57年間闘って、やっと再審開始となった。あと半年で決着がつく」と述べた。再審初公判が27日に開かれ、来年3月に結審する見通し。
弁護団事務局長の小川秀世弁護士も登壇し、確定判決で犯行着衣とされた「5点の衣類」について写真を交え解説。「裁判所は再審請求審ではっきりと捜査機関の捏造の可能性を指摘し、合理的な疑いが生じていると言っている。(再審で)それを変えることはできない。無罪は確実だ」と話した。