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共同通信
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愛知県豊橋市が運営する特別養護老人ホーム「つつじ荘」が昨夏と今夏、居室のエアコンが故障したことを理由に入所者を約2~4週間、廊下で生活させていた問題で、市は11日、おむつ交換の際に仕切りを設けなかったのは性的虐待だと認定したと明らかにした。7人が被害に遭い、職員20人が関与した。同日、施設側に通知し、業務改善計画書の提出を求めた。
市などによると今年8月、3部屋のエアコンが故障し、70~80代の男性3人と100代の女性1人を廊下の一角にベッドごと移動させ、修理できるまで2週間以上生活させた。昨年にもエアコンの故障で、同じ男女3人を含む6人を約4週間、廊下で生活させたという。
職員20人のうち1人を含む職員17人はおむつ交換の担当ではなかったが、通報や適切な対応をしなかったのは「介護放棄・放任」に当たると判断した。一方、長期間の廊下生活に関しては、エアコンの故障によるやむを得ない措置で温度管理も適切だったとして、虐待には当たらないと結論づけた。