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共同通信
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ロシア革命に伴う動乱でシベリアに取り残されたポーランド人孤児計約760人の救出に尽力した当時の日本赤十字社副社長、阪本きん之助の孫、中村悠紀子さん(82)が12日、救援から約100年を機に東京都目黒区のポーランド大使館を訪れ、ミレフスキ駐日大使と懇談した。中村さんは「祖父はよくやったと思う」と故人をしのんだ。
ミレフスキ氏は「日本の人道的な姿勢を決して忘れない。その経験はウクライナ難民へのわれわれの支援につながっている」と強調。ポーランドが阪本に贈った勲章を持参した中村さんは「他にも多くの人が尽力したはずだ。両国の交流が末永く続いてほしい」と話した。