米国務長官、人質救出へ「全力」

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共同通信
12日、記者団に話すブリンケン米国務長官(左)とイスラエルのネタニヤフ首相=テルアビブ(AP=共同)

 【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は12日、訪問先のイスラエル・テルアビブで、イスラム組織ハマスの攻撃で亡くなった米国人の遺族や、生き延びた女性と面会した。パレスチナ自治区ガザへ拉致され、人質になっている友人らを助けてほしいと懇願する女性へ「全力を尽くしている」と語り、抱きしめる場面もあった。

 ブリンケン氏は、260人以上が犠牲となった野外音楽フェスティバルにいた女性と対面。女性は「多くの友人が亡くなったり、ガザに連れ去られたりした。救出を最優先にしてほしい」と涙ながらに訴えた。ブリンケン氏は「話してくれてありがとう」と応じた。

 ブリンケン氏はユダヤ系で、ネタニヤフ首相との会談後には「国務長官としてだけでなく、1人のユダヤ人としても来た」と強調し、個人的感情をあらわにした。

 記者会見では、銃弾を浴びせられた赤ちゃんや首をはねられた兵士らの画像や動画をイスラエル側から見せられたと説明。過激派組織「イスラム国」(IS)を想起させるとし「想像しうる限り最悪の行いだ」と非難した。