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共同通信
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【バンコク共同】上川陽子外相は12日午後(日本時間13日未明)、訪問先のタイで、イスラエルのコーヘン外相と電話会談した。イスラム組織ハマスによる攻撃はテロだと明言し、断固として非難すると伝達。「残虐な無差別攻撃は正当化できず、イスラエルが国際法に従い自国と自国民を守る権利を有するのは当然だ」と表明した。在留邦人の出国手段確保も関係部局に指示した。
ハマスとイスラエル軍の戦闘開始後、日本とイスラエルの閣僚級の対話は初めて。
上川氏は邦人の安全確保への協力を要請。コーヘン氏はイスラエル政府の立場と対応を説明し、邦人の安全確保に必要な支援を提供する用意があると述べた。会談は約15分間行われた。
これに先立ち、上川氏は記者団の取材に、「まずは人質の即時解放を含む、一般市民の安全確保が必要だ」と指摘した。その上で「日本は長年イスラエル、パレスチナを含む中東諸国・地域と良好な関係を築いてきた。公正で永続的な平和実現に向け、関係国と緊密に連携しながら役割を果たす」と語った。