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共同通信
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安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人罪などで起訴された山上徹也被告(43)の第1回公判前整理手続きが13日、奈良地裁で開かれる。手続きは非公開。被告が出席するかどうかは不明。裁判官と検察側、弁護側が争点や証拠を絞り込み、公判の日程を調整する。
第1回手続きは当初6月に予定されていたが、不審な段ボール箱が届いたとして地裁が中止を決めた。段ボール箱の中身は被告の量刑減軽を求める署名用紙だった。地裁は13日も金属探知機を用いた所持品検査など警備態勢を強化。
弁護団によると、被告は6月の手続きには出席する見通しだったが、不審物騒ぎを受けて次回の出席は「よく考えてみたい」とも話していた。
関係者によると、初公判は来年以降となる見込みで、裁判員裁判で審理される。刑事責任能力の程度などが争点となるほか、被告が動機をどのように説明するかにも注目が集まる。
起訴状などによると、被告は昨年7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、演説中の安倍氏を手製のパイプ銃で銃撃し、殺害したなどとしている。