16日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、2012年に米北東部を襲ったハリケーン・サンディで被害を受けたと偽り、ニューヨーク市や米赤十字社などからおよそ9万ドル(約940万円)をだまし取っていたクイーンズ区の女が同日、同区高位裁判所から返還命令を受けていたことが分かった。
カテリーナ・クラトロ元被告(51)は、サンディによる被害で同区フレッシュメドウズの自宅が損壊したためホームレスになったと偽り、米連邦緊急事態管理局(FEMA)と赤十字社に給付金の申請書を提出し、市のホテルプログラムにも申し込んでいた。元被告は、赤十字社から支払われた3590ドル(約37万円)の給付金で衣類などを購入し、元被告が計269日間利用したブルックリンやクイーンズ区のホテルの宿泊費8万4475ドル(約880万円)は市が負担したという。調査を行った捜査官によると、自宅は修理が必要な状態だったが、サンディによるものではなかったことが判明している。
起訴内容を認めた元被告は、3年間の執行猶予判決を受け、市と赤十字社に全額返金することを命じられた。執行猶予中に罪を犯した場合、4年間の実刑判決を受けることになるという。