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共同通信
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【ロンドン共同】コソボやインドネシア・アチェ州の紛争などの平和的解決に尽力し、2008年にノーベル平和賞を受賞した元フィンランド大統領のマルッティ・アハティサーリ氏が16日、ヘルシンキで死去した。フィンランド大統領府が発表した。86歳だった。国際機関や主宰する非政府組織(NGO)を通じて紛争解決に携わり「和平仲裁人」とも呼ばれた。
1937年、フィンランド・ビープリ(現ロシア)生まれ。フィンランドがソ連(当時)との戦争に敗れたため、ビープリは併合され、住民は追放された。故郷を失った幼少期の経験が和平に取り組む大きな動機となったという。