Published by
共同通信
共同通信
農林水産省は19日、2024年産の主食用米について、需要に見合った生産量は669万トンになるとの見通しを示した。23年産の当初見通しから横ばいで、直近の予想収穫量より約7万トン多い水準。転作が進んでおり、需給は安定すると判断した。作付面積も23年と同程度を維持する。
主食用米の需要は人口減少や高齢化を背景に、毎年約10万トンずつ減少が続いている。農水省は、輸出用米や輸入に依存する麦や大豆などは引き続き生産を推進する。
農水省が19日の会合で示した需給見通しによると、1人当たりのコメの消費量などを基に推計した24年7月から1年間の需要量は、前年同期比11万トン減の671万トンとした。25年6月末の民間在庫量は176万トンと予測。在庫の適正水準とされる200万トンを下回る範囲に収まった。
23年産の生産は主食用米から輸出用米などへの転換が進んだことや、猛暑などの影響を受けた地域もあり、収穫量の見通しが当初よりも減少した。このため24年6月時点の在庫量予想も下がる見通しとなった。