22日付のエーエム・ニューヨークによると、フロリダ州オーランドのナイトクラブで12日に起きた銃乱射事件の犠牲者の1人、エンリケ・L・リオスさん(当時25)の葬儀が、ブルックリン区ベッドフォード・スタイブサントの教会で21日夜行われ、親族や友人などが参列し、リオスさんの死を悼んだ。
同区出身のリオスさんは5人きょうだいの長男で、介護施設で働きながら大学に通い、最近ソーシャルワーカーの学位を取得したばかりだった。明るく親しみやすい性格から、周りの人たちの間で人気者だったという。
母親のラクエル・ゲルトルード・メルセドさんは「息子を失いとても悲しい。しかし報復や怒りの感情を持つべきではないと思っている」と涙ながらに語った。叔父のエリック・ぺレスさんはリオスさんについて、「誰かがけんかをすれば仲裁役を買って出るような、真面目で自慢の甥だった」と話す。
葬儀が行われた教会は、2014年にパトカーの車内にいたニューヨーク市警察(NYPD)の警官2人が射殺された現場に近く、参列者の1人は「亡くなった警官も、リオスさんも本当に素晴らしい人だった。これ以上犠牲者を出さないためには、厳しい銃規制が必要だ」と話した。