汚職否定、経済成長訴え

Published by
共同通信
パキスタン・イスラマバードに到着したナワズ・シャリフ元首相(手前左から3人目)=21日(PML(N)提供・共同)

 【ラホール共同】汚職事件で有罪判決を受け、2019年に英国へ事実上亡命したパキスタンのナワズ・シャリフ元首相は21日、約4年ぶりに帰国し、地元の東部ラホールで演説した。汚職事件は「偽りだ」と主張。来年1月に予定される総選挙出馬と首相返り咲きをにらみ「誰にも報復はしない。パキスタンを経済成長に導く」と訴えた。

 演説会場には大勢の支持者が集まり、花火や音楽で歓迎した。首相を3度務めたナワズ氏は、自身の政権でパキスタンが核保有国になり、慢性的な電力不足も解消したと成果を強調した。

 財政難と高インフレにあえぐ国内状況を嘆き「失業を止め、インフレ緩和を確実にする」と誓った。