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共同通信
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太平洋戦争末期に東京の明治神宮外苑競技場(現・国立競技場)で開かれた「学徒出陣」の壮行会から80年が過ぎ、戦没学徒を悼む式典が22日、国立競技場敷地にある碑の前で開かれた。遺族らは「これからも学徒兵の記憶を伝承していく」と思いを新たにした。
式典は元学徒兵有志らが碑を建立した30年前からほぼ毎年開かれ、今年は約40人が参列。黙とう後、台北帝国大(台湾)から海軍に入隊し、特攻隊員として22歳で戦死した茂木忠さんのおい、札幌市の茂木尚さん(71)があいさつした。
尚さんは、現在のウクライナや中東の情勢に触れ「今こそ戦争を防いでほしいと、碑が私たちに語りかけている」と述べた。