Published by
共同通信
共同通信
22日投開票の参院徳島・高知選挙区補欠選挙で、投票率は徳島県23.92%、高知県40.75%となり、参院選としては両県とも過去最低を記録した。両県の選挙管理委員会が発表した。隣接県を一つの選挙区に統合する「合区」制度が2016年に導入された後、対象県で初めての補選で、有権者の関心が高まらなかったようだ。
歴史や文化が異なる県同士の統合に反発は強く、過去3回の参院選でも投票率は低調だった。選挙戦に熱気を欠くケースが少なくない補選という要素が加わり、衆院長崎4区とともに低投票率になるとみられていた。
合区対象県は「徳島・高知」と「鳥取・島根」。16年参院選の高知県の投票率は当時の過去最低となった45.52%に落ち込んだ。徳島県は19年の投票率が40%を割り込み、38.59%にとどまった。過去最も低い投票率は、戦後間もない1947年に実施された補選の27.50%。今回は両県それぞれが最低を更新する結果となった。