強制不妊、国側控訴を棄却

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共同通信
旧優生保護法下の強制不妊手術を巡る訴訟の控訴審判決で、「勝訴」などと書かれた紙を掲げる原告側弁護士ら=25日午後、仙台高裁前

 旧優生保護法下で不妊手術を強いられたのは憲法違反として、宮城県の70代と80代の男性2人が国に計約6600万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は25日、旧法を違憲とし国に損害賠償を命じた一審仙台地裁を支持し、国側の控訴を棄却した。

 一審仙台地裁判決では、2人はそれぞれ10代の時に法的根拠の説明がないまま不妊手術を強制されたと認定。患者を差別的に扱っており、法の下の平等を定めた憲法14条などに違反するとして国に計3300万円の支払いを命じた。