28日付のエーエム・ニューヨークによると、店舗を持たず、アプリで処方薬を販売するオンライン薬局「カプセル」が、先月よりニューヨーク市で営業を開始したという。
同サービスは、スマートフォンのアプリで、医師が作成した処方箋を元に準備した処方薬を送料無料で自宅まで宅配してくれるという。また薬剤師への連絡は、テキストメッセージもしくは電話で24時間受け付けている。
共同創業者の1人、ソニア・パテル氏によると、同社では在庫を1カ所に集約しているため、効率的に管理でき、薬の在庫切れがほぼ起こらないと説明する。従来の店舗型の薬局では、頻繁に薬の在庫切れが起きていた。各店舗がそれぞれ仕入れや在庫管理をする上に、在庫スペースが限られていることから頻発していた問題だという。
また処方薬によって、リフィル(医師の定めた期間内に補充処方すること)の期間や保存方法など、さまざまな条件があるが、最適な時期や状態で依頼人の手元に届けることができる。
同氏は、ウォルマートやクローガーなど大型小売店の薬局で働いた経験があり、薬局店舗が抱える問題を解決しようと、夫で投資家のエリック・キナリワラ氏と同社を創業した。