Published by
共同通信
共同通信
岸田文雄首相は27日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の財産保全を巡り、教団から首相の事務所に関連法案を提出しないよう求めるファクスが届いたと明らかにした。一方的に各議員に送りつけられたとした上で「自民党として関係を断つ方針を確認しており、不当な影響を受けることは金輪際ない」と強調した。
立憲民主党の西村智奈美氏は、他の自民議員にも同様のファクスが届いているかと質問。首相は教団側の意図は不明とし、一方的な送付のため確認する必要はないと説明した。「政策に影響がないことが重要だ」とも語った。
教団の財産保全策を巡り、首相は自民、公明両党のプロジェクトチームが議論を始めたとして「その結論をしっかり確認してもらいたい」と理解を求めた。
教団が2015年に現在の名称に変えた経緯に関し、盛山正仁文部科学相は「認証すべき案件だと事務的に判断した」と述べ、変更を認めた経緯を再調査しない考えを示した。