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共同通信
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【合肥共同】中国の李克強前首相が27日に68歳で死去したことを受け、故郷の安徽省合肥では28日、多くの人々が花束を手向けに集まり、学生時代の旧友などから「残念だ」と悼む声が相次いだ。習近平指導部は追悼集会が体制批判に発展することを警戒。交流サイト(SNS)では李氏の死去を巡る主張や集いを禁じる通知とされる画像が出回っており、統制が強化された可能性がある。
香港メディアは28日、李氏が上海のホテルで水泳中に心臓発作を起こして亡くなったと伝えた。
李氏が幼少期を過ごしたとされる住宅付近は、白や黄色の花を抱えた数百人の市民であふれた。供えられたメッセージカードには「私たちにとって最も輝くスターだった」など哀悼の言葉が並んでいた。湖北省から来たという女子大学生は「ここ数年の経済発展は李氏の貢献が大きい」と残念がった。
出身校の北京大時代から交流のある友人は「なぜそんなに急いで旅立ってしまったんだ」と悲しんだ。在中国の各国大使館も哀悼の意を発表した。