ハロウィーン控え警戒強化

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共同通信
東京・JR渋谷駅前のスクランブル交差点で、行き交う人たちを誘導する警察官=28日午後

 ハロウィーン直前の週末となった28日、新型コロナウイルス感染症の5類移行も踏まえた人出の増加に備え、各地の繁華街で警察官らが警戒に当たった。仮装姿の若者らの姿が見られる中、東京・渋谷では街の象徴のハチ公像が「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」と書かれた幕で囲われたほか、若者や訪日外国人客による路上飲酒や雑踏事故を懸念して酒類販売を自粛する動きも目立った。

 白い幕で見えなくなったハチ公像周辺は、待ち合わせの若者や外国人旅行客らであふれた。ゾンビのマスクと囚人服姿でたたずんでいた埼玉県川越市の会社員定田英和さん(35)は「仮装する人はマナーが悪いとの印象が付いてしまうのは残念」と話した。同僚とハチ公像を見に来たという栃木県日光市の女性会社員(25)は「対策は必要だが、観光する人にも配慮してほしかった」と残念そう。

 渋谷のスクランブル交差点周辺は多くの警察官が目を光らせた。区から酒類の販売自粛要請を受けた近隣のコンビニでは午後4時過ぎから、店員が陳列棚から酒の撤去を開始した。

東京・JR渋谷駅前を行き交う大勢の人たち=28日午後