NY州、私立校での体罰禁止法成立
「ユダヤ系学校で常態化」報道を受け
ニューヨーク州で25日、私立学校での体罰を禁止する法律が成立した。同法は、ユダヤ教超正統派の私立学校で、体罰が広く行われていることを明らかにしたニューヨーク・タイムズの調査を受け、提案された。6月に州議会において全会一致で可決された後、ホークル知事が署名した。26日付同紙が報じた。
ニューヨーク・タイムズは昨年、警察への緊急電話(911)記録に加え、在校生や最近の卒業生数十人へのインタビューを引用し、多くのユダヤ教超正統派私立男子校の教師による体罰が常態化していると伝えた。一方、これらの学校の代表者らは「教師は体罰をしておらず、孤立した事件が起きていたとしても、他のタイプの学校に比べれば頻度は低い」と主張していた。
体罰とは「罰する事を目的とした、生徒に対する腕力を使ったあらゆる行為」と定義され、同州の公立学校では1985年から禁止されている。しかし、私立学校での体罰は禁止されていなかった。すべての私立学校での体罰を禁止する同法の成立により、ニューヨーク州は、あらゆるタイプの学校で教師が生徒に手を上げる事を禁じる全米でも数少ない州のひとつとなった。アイオワ、ニュージャージー、メリーランドの各州は既に体罰を全面的に禁止している。
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