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共同通信
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【キーウ共同】ロシアの独立系メディアは10月31日までに、ロシア国防省管轄下の民間軍事会社の部隊が女性兵士の採用を始めたと報じた。狙撃兵やドローン操縦士としてウクライナへの派遣を想定している。侵攻長期化に伴い深刻化する前線での人員不足を補填する狙いがあるとみられる。
英国防省は30日、第2次大戦中のソ連軍では女性が戦闘部隊に所属したという「伝統」があると指摘。ただ、今年3月時点でロシア軍がウクライナに配置している女性は、全体の0.3%に当たる1100人にとどまり、医療支援や食事提供が主な任務だとした。今後、ロシア正規軍が女性を戦闘任務に就かせるかは不明との見方を示した。
民間軍事会社は2008年設立の「レドゥート」。傘下の部隊がロシアのフェイスブック的な位置づけのSNS「フコンタクテ」に募集広告を出した。契約は6カ月で、報酬は22万ルーブル(約35万円)から。戦闘で負傷した場合は100万~300万ルーブル、死亡した場合は500万ルーブルの補償を受けられる。