「深い悔恨」と英チャールズ国王

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共同通信
10月31日、ケニアの首都ナイロビでスピーチする英国のチャールズ国王(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】英国のチャールズ国王は10月31日、公式訪問中のケニアの首都ナイロビで開かれた夕食会であいさつし、英国による植民地支配中の1952~60年にケニアで起きた独立闘争を巡り、英国側の弾圧で多数の死傷者が出たことに触れ、「深い悔恨」の意を表した。

 英政府は既に過去の非を認め、2013年には約5200人に計約2千万ポンド(約37億円)の和解金を支払うと表明。ただ英統治下での強制収用で土地を追われた人々の子孫らは、現在も被害は回復されていないと訴える。国王の発言で、新たな補償の是非に関して、英国内でも議論の機運が高まる可能性がある。