人質のポスターはがしで小競り合い
SNS上、多数の動画が投稿
イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘が激化する中、ハマスに連れ去られ人質となったイスラエル人の写真入りポスターを巡り、ニューヨーク市内をはじめ各地で小競り合いが起きている。この数週間、全米の大学キャンパスや各都市で、破り捨てる人やごみ箱に押し込んだりする様子がSNSなどに投稿されている。
ニューヨーク・タイムズ(10月31日付)によれば、戦闘が始まってから、イスラエルのストリート・アーティストたちによって作られたポスターは、米国をはじめ、西ヨーロッパなどの公共スペースに貼られているという。ポスターをはがした人の中には、SNSで非難され、ボストンの歯科医らが職を追われた。
ポスターに反対する人々は、戦時中のプロパガンダだと揶揄している。一方、ポスターをはがすことを批判する人々は、そうした行為は反ユダヤ主義的であり、人間性が欠如していると強調する。SNS上では、ポスターをはがす人たちの動画が数多く投稿されている。クイーンズ区で撮影されたという動画では、ユダヤ人ではない男性グループが、ポスターを破っている男性に対し「お前を病院送りにしたくてたまらない」などと罵声を浴びせている。
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