米FRB、金利据え置き

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共同通信
米首都ワシントンにあるFRB本部(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は1日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利の維持を決めた。2会合連続での金利の据え置きは2022年3月のゼロ金利政策解除以降、初めて。米長期金利が上昇傾向にあることも踏まえ、FRBは経済や物価に与える影響を引き続き見極める考えで、利上げ局面は最終盤を迎えている。

 短期金利の指標フェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を5.25~5.5%とし、米国債などの保有資産の縮小は続ける。パウエル議長は記者会見で、強い経済が続くことで物価上昇率が拡大するリスクがあれば「さらなる金融引き締めが正当化される」と改めて強調。追加利上げの可能性を否定しなかった。

 FRBが今年9月に示した政策見通しに基づけば、年内あと1回の利上げが見込まれる。ただ、パウエル氏はこの日の会見で、12月の次回会合に関し「何も決めていない」と強調。見通しについても、状況次第で変わりうるとの考えも示した。