10日、マンハッタン区タイムズスクエアに黒い服を身に付けた大勢の人が集まり、今月はじめに米南部などで相次いで起きた警官による黒人射殺事件への抗議デモを行った。地元メディアによるとデモ行進の終着点となったユニオンスクエアでは、400人以上が座り込みを行った。
ルイジアナ州バトンルージュでの犠牲者、アルトン・スターリングさんとミネソタ州ファルコンハイツでの犠牲者、フィランド・カスティールさんを追悼し、参加者らはこれ以上同じ事件が起こるべきではないと訴えた。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、同日は警官とデモ参加者との対立はみられず、逮捕者も出なかった。
このデモ行進を呼び掛けた主催者の1人、ファイザ・シャリフさん(32)は、「皆自分たちの力で変えられることを変えたいと思っている」と述べた。別の主催者は、「警備に当たった警官もまた、われわれ同様に犠牲者の死を悼んでいた」と語った。
7日から広まっている、「Black Lives Matter(黒人の命だって大切だ)」を叫ぶ抗議デモやそれに関連した運動は、全米各地で4日連続で実行された。