スフィンクス「風の浸食後、石工が手彫り」
NYUの研究グループ、突き止める
4500年以上前のエジプトで建造されたスフィンクスについて、風による砂の浸食によって、自然に作られた後、石工たちによって細かく手彫りされた可能性が高いことが分かった。ニューヨーク大学の研究グループが、どのように建造されたのかについて突き止めた。研究結果は、科学学術雑誌「フィジカル・レビュー」に掲載される。
研究グループは、エジプト北東部の地形を再現するために、柔らかい粘土のマウンドを作り、その中に硬くて侵食されにくい物質を埋め込んだ。そして、どのように風が発生し、どのように動くかを分析した。その結果、粘土は最終的にスフィンクスのような形になり、その後人間によって細部まで作り上げられたことが明らかになったという。
グループの関係者は「我々の発見は、スフィンクスのような地層が浸食によってどのように生まれるかについて、可能性のある『起源物語』を提供する」と強調。その上で「我々の実験室での実験は、驚くべきことに、スフィンクスのような形は、実際に、速い流れによって浸食された物質から生まれる可能性があることを示した」と指摘した。今回の研究では、地質学者ファルク・エルバズ博士が1981年に提唱した「スフィンクスは風による砂の浸食によって自然に作られた」という仮説を検証した。(10月31日、ニューヨークポスト)
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