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共同通信
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気象庁気象研究所は、10年に1回の割合で起こり、一度に大量の雪が降る「どか雪」が、温暖化がなかった場合と比べて太平洋側や日本海側の沿岸部で減少した一方、北海道や北陸で増えていたとする研究結果を明らかにした。北陸は発生リスクが5倍だった。日本海側を中心に大雪となった2021~22年の冬のデータを分析した。
どか雪の原因となる「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)による降雪量も山岳部で増加していた。温暖化で沿岸では雪が雨となる一方、山岳部などでは大気に蓄えたり、海水から供給されたりする水蒸気量が増え、雪が一気に降るためとみられる。