米で「外交ウイーク」開幕

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共同通信
APEC財務相会合の会場に開設されたメディアセンター=11日、サンフランシスコ(ゲッティ=共同)

 【サンフランシスコ共同】日本や米国など21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)の財務相会合が12日、米西部サンフランシスコで始まった。一連の会議は17日まで開かれる。並行して1年ぶりの米中首脳会談が実施され、日中首脳も会談を調整しており、行事がめじろ押しの「外交ウイーク」となる。APECがまとまりに欠ける中、焦点は米中二大国の動向となりそうだ。

 APECはメンバーの国内総生産(GDP)の合計が世界の約6割を占める巨大経済圏だが、覇権主義的な動きを強める中国や、ウクライナ侵攻を続けるロシアを抱えている。今年開かれた貿易相会合では意見がまとまらず、共同声明を採択できなかった。議長国の米国は難しい調整を迫られる。

 14~15日に閣僚会議を開き、西村康稔経済産業相と上川陽子外相が参加。15~17日の首脳会議に岸田文雄首相が出席する。

 バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が15日に現地で直接会談する。岸田氏と習氏は16日を軸に調整が進んでいる。