18日付のファースト・ウイ・フィーストによると、“ベーグルの街”ニューヨークに、強力なライバルが登場したという。
6月には全米プロバスケットボールの地元チーム、キャバリアーズが初のリーグ制覇を成し遂げ、今週は共和党大会が開催されるなど、熱気に包まれているオハイオ州クリーブランド市。この勢いに乗って出た、「クリーブランドのベーグルは世界有数」との発言が注目を集めている。
ベーグルは、もともと1800年代後半に、ユダヤ系移民によってニューヨークにもたらされた。以降、ニューヨークカーの間で広く親しまれ、おいしいベーグルには、ニューヨークの水が欠かせないというのが通説となっている。
「それは伝説にすぎない」と語るのは、週に3600個ものベーグルを製造する人気店、クリーブランド・ベーグル・カンパニーの共同オーナー、ダン・ハーブスト氏。確かに、ベーグル製造における水の影響は、当初考えられていたほどではないとする専門家もいる。ハーブスト氏は「これでニューヨークもおしまい。こっちにはエリー湖の水がある」と、ニューヨークに宣戦布告。クリーブランド派に乗り換えるシェフもいるようで、この熱い戦いはまだまだ続きそうだ。