20 日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨークの市政監督官、レティシア・ジェームス氏が、障がいを持つ子どもたちの送迎用スクールバスにエアコンを設置するよう市に訴えていた裁判で18日、裁判所は市に対し、2つのルートにおいてエアコン付きのバスを使うようにとの命令を出した。
障がいを持つ子どもたちには個々に教育プログラムがあり、夏でも学校に通う必要があるためエアコン付きのバスが必要となる。同氏は昨年8月、障がいを持つ子どもたちが利用するバスの車内があまりにも暑いとして、市に改善を求めていた。
同様の訴えは今後も続くというが、その間、こうした子どもたちはエアコンなしのバスで暑さに耐えることを強いられる。ジェームス氏は「子どもたちのために戦って勝ち取った判決。私たちのやるべきことはまだある」と述べた。
これに対し、市教育局(DOE)は、特殊教育のための通学ルート2800のうち、86%ではエアコン付きのバスを使っており、市は求められる基準を満たしているとし、ジェームス氏の法解釈に同意を示していない。DOEの広報担当は、「生徒や親、教師から苦情があった場合は即時に対応している」と説明した。