小2がナイフで同級生襲撃を計画
校長が「隠ぺい」、波紋広がる
ニューヨーク・クイーンズ区の公立(PS)第398校で1日、小学2年生男子が調理用ナイフを学校に持ち込み、昼休みに恋敵の同級生を襲うと話していたことが判明した。同校校長のその後の対応に、波紋が広がっている。
この日、少なくとも児童2人がナイフを目撃。補助教員がナイフを没収してエリカ・ウレーニャ=ザス校長に報告した。その2日後、ナイフを持ち込んだとされる男子が女子同級生を威嚇。この女子児童は登校を拒んでいるという。
同校長は4日、ようやく保護者らに「調理用の鋭利な道具事件」について報告を送付。「不適切なものは全く見つからなかった」と記した。さらに、教職員にこの件に付いて口外しないよう指示。10日になって、事実を認め始めた。
保護者らは納得できずにいる。ビクトリア・メデリウスPTA会長は「児童も保護者も多くがトラウマに悩まされている」と指摘。標的になった児童の保護者らは校長が「隠ぺいを工作した」として辞任を求めている。教職員組合の広報担当者も「安全問題への対応が不適切で情報伝達にも問題がある」と批判的だ。
教職員は今年始め、職場環境が「敵対的で不健康」と警鐘を鳴らしており、ウレーニャ=ザス校長の更迭を求める保護者らの署名が1000筆以上集まった。同校長はコメントの求めに応じていない。(15日、ザ・シティ)
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