タッパンジー橋でクレーン車倒壊 作業中にブームが落下

 19日付のFOXニューヨークによると、ハドソン川で現在工事中の、ウエストチェスターとロックランド郡を結ぶ新しいタッパンジー橋で同日、クレーン車が倒壊する事故が起きた。
 1955年に建設されたタッパンジー橋が老朽化したため、39億ドル(約3840億円)をかけた、新しい橋を古い橋のすぐ横に建設する計画が3年前から進められている。現場に駆け付けたニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事によると、新しい橋の上に設置されていたクレーンが川底に資材を運んでいたところ、何らかの原因で腕(ブーム)の部分が古い橋の上に落下し、90フィート(約27メートル)にわたる7車線を塞いだという。古い橋を走行していた車両は、落下物を避けるためにレーンから逸れ、少なくとも5人が負傷し1人が救急車で運ばれたが、奇跡的にも重傷を負った者はいなかった。
 橋の上を走行中の車両の中にいた男性は、ドスンという大きな音を聞いたといい、「橋全体が揺れた。老朽化した橋なので、最初は橋が崩壊したのかと思った」と語った。
 知事は、検査官が安全を確認するまでの間、橋を通行止めとした。
 新しい橋の完成は、2018年に予定されている。

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