20日付のDNAインフォによると、ニューヨーク市保健衛生局(DOH)は同日、今月10~16日の間で、市内でジカ熱に感染したと判明した妊婦の数が、合計で41人に上ると発表した。感染者はいずれもジカ熱が流行している海外の国への渡航歴があるという。
DOHのエルミニア・パラチオ医師は「市としてできる対策は全て行っているが、感染者が増えている。本人だけでなくおなかの中の胎児を守るためにも、渡航を予定している妊婦は、注意事項に必ず従うか、渡航を延期してほしい」と警告した。
市内の感染者の渡航先で多いのは、ドミニカ共和国やプエルトリコ、ジャマイカだという。
また市内では、性行為を通して感染したと考えられるケースが3件判明している。このため医療関係者は妊娠を希望する女性に対しジカ熱流行地域へ渡航歴のある男性とは無防備な性交渉を行わないよう呼び掛けている。
市内で検査を希望する人の数は増加傾向にあり、15日には1日で56人のジカ熱感染検査の申し込みがあった。これまでに約2千人の妊婦が検査を受けているという。
DOHはウイルスの媒介である蚊の繁殖地となる水たまりの除去などの対策を行っている。