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共同通信
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宇宙ベンチャーispace(アイスペース、東京)は16日、同社としては第2弾となる月着陸船を早ければ2024年冬に打ち上げると発表した。新たに開発した月の砂を採取する小型探査車も搭載される。米スペースXのロケットを使って24年10~12月ごろに打ち上げた後、25年内に月面着陸に挑戦する見通し。
アイスペースは今年4月、成功すれば民間で世界初となる月面着陸に挑んだが、失敗した。今回の船は再起を意味する「レジリエンス」と命名、前回は高度判断で不具合が生じたソフトウエアなどを改良した。16日に東京都内で記者会見した袴田武史社長は「1回で諦めず、次にチャレンジしていく精神を表した」と話した。
搭載する探査車は、高さ26センチ、幅31.5センチ、全長54センチ、重さ約5キロ。非常に細かい月の砂の上でも滑らずに走行できるよう、車輪が砂をかんで進む。スコップを備え、カメラで砂を採る様子を撮影するという。
同社は、月面の資源開発や月と地球の輸送サービスの業務化を目指している。