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共同通信
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【ベルリン共同】ドイツ憲法裁判所は15日、新型コロナウイルス対策予算の600億ユーロ(約9兆8千億円)を気候変動対策に振り替えた政府の措置は基本法(憲法)違反との判決を下した。ショルツ政権は財政計画の修正を迫られ、政権運営にも影響しそうだ。
財政規律を重視するドイツの基本法は、財政赤字を国内総生産(GDP)の0.35%までに制限する「債務ブレーキ」を規定。コロナ禍は非常事態に当たり適用せず、2021年度予算は借り入れを600億ユーロ増額した。
だが会計年度中に使わなかったため、政権は気候変動対策の基金に回す修正案を提案。連邦議会で可決され、次年度以降に使える資金になった。