米上院、つなぎ予算案可決

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共同通信
米ワシントンの連邦議会議事堂

 【ワシントン共同】米議会上院は15日、来年1~2月までの政府支出を賄うつなぎ予算案を賛成多数で可決した。下院も既に可決しており、バイデン大統領が署名すれば成立する。現行の予算が切れる17日までに成立しなければ政府機関の一部が閉鎖する懸念があったが、当面は回避される見通しとなった。

 賛成87、反対11で、超党派による可決となった。今回の予算案は野党共和党のジョンソン下院議長が主導した。政府閉鎖回避を優先し、共和党議員の多くが要求する歳出削減や国境警備の強化も盛り込まなかった。共和党の一部に不満が残ったものの、民主党の賛成を得た。

 米メディアによると、運輸省などの歳出は来年1月19日まで、残りは2月2日まで賄う。ウクライナやイスラエルへの支援は含まれず、支援には新たな協議が必要となる。共和党内にはウクライナ支援に否定的な意見が根強い。

 2024会計年度(23年10月~24年9月)予算案審議は歳出削減などを巡って対立が繰り返される公算が大きい。