21日付のウォール・ストリート・ジャーナルによると、ニューヨーク市矯正局は同日、今後はライカーズ島刑務所へ未成年者を収容せず、また、ブロンクス区の別の施設へ移す計画であると発表した。
4年かけて実行する同計画によると、16〜17歳の刑事被告人または受刑者は、児童サービス課が運営する同区サウスブロンクスのホライゾン少年鑑別所へ収容されることになるという。計画の一環として市は、ブルックリン区のクロスローズ少年鑑別所を改築し、現在ホライゾン鑑別所に収容されている少年らを移す。また、ホライゾン鑑別所の改築に1億7千万ドル(約180億円)を、クロスローズ鑑別所の改築に1億2900万ドル(約137億円)をかける予定だ。
ニューヨーク州は、16歳以上の未成年犯罪者を成人として扱う全米内2州のうちの1州で、1932年以降に市で逮捕された対象者は全員、ライカーズ島刑務所に収容されてきた。同刑務所は、2014年に未成年の収容者に対する過度の暴力について取り沙汰されて以降、独居房の使用を禁止し、刑務官やプログラムの数を増やしていた。
収容された未成年者の数は、13年の337人から昨年は188人に減少している。