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共同通信
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福島県小野町の特別養護老人ホーム「つつじの里」で昨年10月、入所者の植田タミ子さん=当時(94)=を暴行して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた施設元職員の冨沢伸一被告(42)=同町=の裁判員裁判で、福島地裁郡山支部は27日、求刑通り懲役8年の判決を言い渡した。
被告は「介助で腹を押したが、暴行はしていない」と無罪を主張したが、小野寺健太裁判長は判決理由で、解剖医の証言などから「死亡推定時刻に植田さんに接触したのは被告のみで、けがは事故や介助行為によってではなく、暴行でできたとしか考えられない」と判断した。