3日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市内の公園やプールの利用者数は、年々増加しているという。それに伴い、騒音やごみ問題などが起き、「憩い」の場にはほど遠い状況になっているという。
マンハッタン区のセントラルパークでは、今年の利用者は4200万人に上ると推定されており、2011年と比較すると約20%増加している。利用者が増加したことで園内に補修箇所が大幅に増えたとして、同園管理委員会は今夏から募金活動を始めたという。
また、同区ミッドタウンのブライアントパークは、昼間の利用者が3千人以上を記録した日が15年には計112日となり、10年の74日と比べ大幅に増えた。このため、同公園のトイレを待つ人の列は年々長くなり、同時期の8月の1カ月間の利用回数は、5万6千回から6万2千回へと増えたという。
また、ブルックリン区のブルックリンブリッジパークは、週末の利用者が10年の6万3500人から15年の12万7300人へ倍増した。
市内には、約2千の公園と55の市営プールがあるが、人口は850万人、観光客も年間5800万人と過去最高を記録しており、市内の公共の場は今、飽和状態にあるという。