ガザ戦闘休止を延長、追加解放へ

11/28/2023

　【エルサレム共同】イスラエル高官は27日、イスラム組織ハマスとパレスチナ自治区ガザでの戦闘休止2日間延長で合意したのを受け、1日10人ずつ人質が追加解放される見通しだと明らかにした。米CNNテレビが報じた。24日午前7時（日本時間同日午後2時）に始まった当初合意の4日間の休止期限切れを回避、少なくとも29日まで延長される見込みだ。ガザへの人道支援物資搬入も継続される。

　イスラエルは、人質1人の解放につきパレスチナ人3人を釈放。27日も双方が人質らを交換し、4日間でハマスが解放した人質は計69人、イスラエルが釈放したパレスチナ人は計150人となった。

　ガザはイスラエル軍の地上侵攻で人道危機が深刻化し、戦闘休止継続を求める声が強まっていた。ただ双方の相互不信は強く、先行きは予断を許さない。イスラエル軍は休止後に戦闘を再開し、ハマス掃討と人質全員の奪還を目指す方針を示している。

　ガザ当局は27日、戦闘によるガザ側の死者が1万5千人以上になったと説明した。イスラエル側の死者は約1200人。