ガザ攻撃、南部で強化

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共同通信
2日、イスラエル軍の攻撃後、パレスチナ自治区ガザで立ち上る煙(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザで戦闘を再開したイスラエル軍は1日夜~2日、南部ハンユニスへの攻撃を強化した。イスラエルメディアが報じた。軍は既に掌握した北部から南部に地上侵攻を拡大する構えで、住民らに南部ラファなどへさらなる退避を要求。ガザの保健当局は1日の戦闘再開以降の死者は200人以上になったと発表した。パレスチナ赤新月社はイスラエルがエジプトからの支援物資搬入も妨害していると非難。人道危機の深刻化が懸念される。

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラはカタールやエジプト、米国が再び戦闘を休止するための仲介交渉を続けているが、難航していると報じた。

 軍は2日、戦闘再開後にガザ全域で400以上の標的を攻撃し、うち50以上はハンユニスの標的だったと発表した。ハマスは1日、ロケット弾を断続的にイスラエルに発射し、軍が大部分を対空防衛システムで迎撃した。

 国境なき医師団(MSF)は声明で「無差別攻撃によりガザに安全な場所はない。持続的な停戦を求める」と訴えた。