ボディーカメラ試験的導入遅れ 未だ業者を選定中

 9日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク市警察(NYPD)が計画するボディーカメラの試験的導入が大幅に遅れていることが同日、裁判所への提出書類により明らかになった。
 市内20の分署に千台のカメラを試験的に導入し、導入しない20の分署と比較するという1年間の計画は、2013年8月に決定したが、NYPDはいまだカメラを購入する業者の選定中。今月中には業者が決まるというが、それから契約が完了するまで4~6カ月を要し、業者がNYPDの仕様に合わせたカメラとソフトウェアを準備し配送するまでに、更に時間を要するという。
 また、NYPDはボディーカメラを装着した上での訓練マニュアルを作成し、実際に訓練を行い、総合的な実装計画や警官が法を順守しているかを監視する手順などについても準備する必要がある。
 NYPDでは、14年12月~今年3月までの間に、既に5つの分署と1つの住宅局警務課、54人の警官が任意でボディーカメラの試験的装着を行った。