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共同通信
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【エルサレム共同】イスラエル軍は4日、パレスチナ自治区ガザ全域で空爆を実施したと発表した。パレスチナ通信によると、北部の二つの学校で少なくとも50人が死亡した。軍はイスラム組織ハマス掃討を目指して地上侵攻を拡大中。イスラエル紙ハーレツは軍が南部の最大都市ハンユニスで地上作戦を準備しているとし、英BBC放送は戦車が迫っていると報じた。
ハーレツはハンユニスで戦闘開始以来、最大規模とみられる空爆があったとしている。パレスチナ通信によると、二つの学校は住民の避難場所だった。ハマスはハンユニス北方で軍の輸送車と戦車を攻撃したと主張した。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラは、ハンユニスで通信やインターネットが遮断されたと伝えた。軍は住民に大規模な退避を要求。混乱が続いている。
ハマスの人質解放にかかわった赤十字国際委員会(ICRC)のスポリアリッチ委員長は4日、ガザを訪れ「人々の苦しみは耐えがたい。ガザには安全な場所がない。軍に包囲される中では、十分な人道的対応も不可能だ」と語った。