11日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は10日記者会見を行い、地元産オーガニック農産物の販売促進を行った。その中で、中国産食品の安全性に疑問を呈した。
知事は、食品の安全性とは、どこで作られたのか、どのように流通したのかを知ることだと説明し、「そういったことに無関心でいるのは恐ろしいこと」と警鐘を鳴らした。また、州内で収穫されたオーガニック農産物の定義をより明確にするため、「ニューヨーク州産品認証制度」を定めると発表した。これにより、食品のラベルや流通経路を規制するという。
さらに、「オーガニック」というラベル付きでも、米国で販売されている食品の多くは海外産で、中でも多くを占める中国産食品は安全でない可能性があると指摘。「中国では、土地の8割と水の2割は汚染されている。これは政府が公表した値」だとし、「中国産のオーガニック食品はどのように作られているか分からない」とも述べた。実際に、米食品医薬品局(FDA)の検査を通るのは、輸入品の1%に過ぎないという。
この記者会見で知事は、ブロンクス区ハンツポイントにある食品マーケットの拡充と近代化にも触れた。