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共同通信
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【ワシントン共同】鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故で、米軍は6日、空軍のほか海軍や海兵隊を含め全てのオスプレイの飛行を一時停止すると発表した。予備調査の結果、機材の不具合により事故が起きた可能性があるとしている。現段階で詳細は不明で、飛行の一時停止により徹底的な調査を実施するとした。
日本政府は米側に安全性が確認されるまで飛行を停止するよう求めていた。オスプレイはこれまでたびたび機体の問題が指摘され、米国やオーストラリアなどでも死亡事故が発生。米軍は今回の事故直後も運用を続けていたが、安全性に改めて疑問符が付き、飛行停止を迫られた。
米軍は発表で「飛行停止により原因究明に向けた十分な時間を確保し、運用再開を確実にするための勧告に結び付ける」とした。米兵の安全確保に向けた追加措置を実施すると表明したが、具体的な内容には言及しなかった。同盟国と緊密に連携を図るとも強調した。
事故後、米国防総省は「整備と点検を終えた後にのみ飛行している」などと説明した。