Published by
共同通信
共同通信
ロシアのプーチン大統領(71)は8日、大統領府で行われたウクライナ軍事作戦参加者に対する勲章授与式の後、来年3月の次期大統領選への出馬を表明した。式典参加者からの要請を受ける形で「大統領選に立候補する」と明言した。発言を国営テレビが放映した。通算5期目を目指すプーチン氏に有力な対立候補はなく、再選が確実視される。圧倒的な支持を得て次の6年に弾みをつける狙いとみられる。
プーチン氏は昨年9月、一方的に併合を宣言したウクライナ東部・南部4州の実効支配を「ロシアへの再統合」の成果として誇示。各地で連日、市民や若者らとの会合に参加し、事実上の選挙運動に入っていた。
8日の式典後、ロシアが併合したウクライナ東部ドネツク州の親ロ派「ドネツク人民共和国」幹部が大統領選への出馬を求めたところ、プーチン氏は「さまざまな時期にさまざまな考えを持っていたが、私は隠れない。今が決断の時だ」と述べ、出馬を明言した。ウクライナ侵攻が長期化する中での出馬要請に「感謝する」とも語った。