17日付のクレインズ・ニューヨークによると、ブロンクス区サウスブロンクスに映画やテレビ番組を制作するスタジオ、「シルバーカップ・ノース」がオープンした。
シルバーカップ・スタジオ社は、既にクイーンズ区に2つのスタジオを所有しており、もともと倉庫だったところを350万ドル(約3億5千万円)かけて改築した新スタジオは、ニューヨーク市内で3つ目となる。
同社のスタジオでは、かつて「セックス・アンド・ザ・シティ」「ソプラノズ」といった人気テレビ番組を制作していた。現在は、「ガールズ」などがクイーンズ区のスタジオで作られている。
ニューヨーク州が年間4億2千万ドル(約421億円)の税を免除するようになったこともあり、市内では映画やテレビ制作が活発で、スタジオの需要に供給が追い付かないという。今年に入ってから8月までに、119本の映画やテレビ番組が企画され、15万人の雇用が生み出された。さらに、地域への経済効果は年間90億ドル(約9021億円)にもなるという。
シルバーカップ・ノースは、市の地域経済開発委員会から160万ドル(約1億6千万円)の補助金を得ており、改築工事や設備の購入に充てる予定だという。