南シナ海へ初の比民間船団

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共同通信
フィリピンが実効支配する南沙諸島にあるラワック島=2012年6月(共同)

 【エルニド共同】南シナ海で中国の威圧に対抗するフィリピンの駐留兵らにクリスマスプレゼントや補給物資を届ける民間船2隻が10日未明、パラワン島エルニドを出航した。フィリピン政府も支持し、沿岸警備隊の巡視船3隻が護衛で同行。南シナ海で民間主導の補給船団派遣は初めてという。南シナ海の権益を主張する中国の反発を招きそうだ。

 埠頭からは食料やクリスマス用の飾りなどが民間船に積み込まれた。途中まで同行する予定の多数の漁船も伴って出発。11日朝に南沙諸島にある紛争の最前線アユンギン礁付近を通過。その後、軍が駐留するラワック島を訪れ、フィリピン人の「英雄」に贈り物を渡す。12日にエルニドに戻る予定だ。