危険運転致死傷罪の適用拡大を

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共同通信
自民党本部

 自民党は危険運転致死傷罪の適用要件を拡大し、法定速度を大幅に上回る異常な高速運転も対象とするよう求める提言をまとめた。2021年2月、当時19歳の男性が大分市内で乗用車を時速194キロで走行し対向車の運転手を死亡させた事故などを踏まえた。近く岸田文雄首相に提出する。

 提言では、危険運転致死傷罪について「国民の常識と法の適用の現状に大きな乖離がある」と指摘。同罪の要件として定める「制御困難な高速度で運転」との表現では、大幅な速度超過でも適用されないケースがあるとして、自動車運転処罰法の改正を含めた措置を講じるべきだとした。