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共同通信
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「全ての公訴事実について無罪を主張します」。東京五輪開催から2年余り。大会組織委の元理事高橋治之被告は14日の東京地裁の初公判で数々の不正を指摘する検察側に対し、徹底抗戦の姿勢を鮮明にした。企業との多額の金銭授受は「あくまでビジネスだった」と強調。スポーツコンサルティング界の重鎮としてのプライドを随所に見せた。
午後1時半ごろ東京地裁で最も広い104号法廷にグレーのスーツ姿で入廷。ゆったりとした足取りで証言台の前に立ち、裁判長に職業を問われると「会社顧問です」と低い声で応じた。検察側が起訴内容を朗読している間は緊張のためか、弁護人がいる右側を見たり天井を眺めたりするそぶりも見せた。